【新築住宅】建売住宅購入時に知っておくべき外構工事のポイント3つ
今回は建売住宅の外構(パワービルダーが売主の場合)についてお話しします。
外構については、建築会社によって扱いは様々ですが、パワービルダーの場合、必要最低限の工事だけの場合が多いので、お客様の想像と実際の外構にギャップ。が生じる場合が多く、想像と現実のギャップを埋めるために、引っ越しした後に意外と費用が掛かってしまう事も珍しくありません。
今回の記事では、そんなトラブルや余計な出費を回避するために
- よくあるトラブル・注意点(お客様がギャップを感じやすい点)
- 外構工事に追加注文ができるタイミングとは?
- 失敗しない為の対策
- 最初から検討するのがおすすめ!よく追加されるオプションとは
以上の3つのポイントについて詳しく説明していきたいと思います。
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建売住宅の外構とはどこまでを指すの?
建売住宅における外構とは、敷地の建物が建っている以外の部分(建物の外周、駐車スペース、玄関アプローチ、植栽や郵便ポスト)のことを指します。
上の図ですと黄色く塗りつぶしている部分が外構部分となります。
よくあるトラブル・注意点(お客様がギャップを感じやすい点)
えっ!?土のまま?
建物の外周部分の仕上がりは、上の写真右側のように「コンクリートの土間打ち」、もしくは左側の「砂利敷き」になると想像している方が結構多いです。
しかし、多くのパワービルダーの場合、上の写真のように仕上がりが土のままのケースが結構多いです。
芝生を敷いたり、コンクリートで土間打ちをしたりしている物件はレアケースです。
砂利を敷いて仕上げるビルダーも結構増えてきました。
私がパワービルダーの営業時代、物件の内覧会の時によくお客様から、「外構工事のコンクリートはいつ施工するんですか?」と聞かれました。
隣地との境界にフェンスがない?
建売住宅の場合、隣地との境界に3段のコンクリートブロックを積んだ上に高さ1300㎜程のメッシュフェンスを設置するケースが多いです。(写真左のフェンスです)
分譲地以外の隣地境界には、ほぼフェンスが設置されるのですが、区画内の境界には、上の写真のようにフェンスが設置されないケースも珍しくありません。
購入されたお客様は、内覧時になくても。引き渡しまでに設置されるだろうと思っている方が多かったです。
ですので、もしフェンスが設置されていない場合、これから設置する予定があるのかどうか確認しておいた方がいいでしょう。
後で自費で工事をすると、長さにもよりますが10万円以上の出費になります。
駐車スペースの土間打ちは1台分だけ?
上の区画図にある1号棟は駐車スペースが2台分あります。
当然お客様は2台分の駐車スペースに対して、コンクリートの土間打ちがされていると思うのですが、価格帯やタイミングによっては1台分しか土間打ちがされないケースがあります。
売主は物件の原価をできるだけ安く抑えたいので、設計当初は1台分しか土間打ちしない計画の場合も多いのです。
そのまま売れればいいですし、建築が進んでいって、外構工事の段階まで売れ残っていれば、売れやすくするために2台分の土間打ちをするといった内情です。
なので、販売開始当初の物件資料を見ると「駐車スペースの土間打ちは1台分だけです。」といった注意書きが入っている物件も多いです。
これも1台分の土間打ちを追加すると、20万円ほど掛かってきますので確認しておきましょう。
外構が無い?(別料金)
今では少なくなりましたが、まだまだ外構工事費用を物件価格とは別に80万~100万円程設定している売主はいます。
外構工事が別料金の場合は、仲介業者が必ず資金計画に入れているはずですが、 これを忘れているとかなり大きな出費になりますので、 一応念のため確認しておきましょう。
外構工事に追加注文ができるタイミングとは?
駐車スペースにカーポートを設置したいとか、防犯カメラやセンサーライトを設置したい、また最近人気の宅配ボックスを設置したいという方も多くいらっしゃいます。
基本的に完成時の見た目や費用にこだわらなければいつでも注文可能ですが、注文するタイミングによっては安くできたり、完成時の見た目がきれいに仕上がります。
外構工事は現場の足場が外れた段階から始まります。
なので、追加工事を注文するのであれば足場が外れるまでにしましょう。
電気の配線や、カーポートの支柱を建てるのであれば、コンクリートを打つ前にした方が費用は安く済みますし、出来上がりもきれいになります。
ここで注意なのがカーポートです。
建物完成前にカーポートを設置してしまうと、建物の完了検査時に指摘がはいってしまい、完了済証がおりません。
これはなぜかというと、設計の段階でカーポートが入っていないからです。
設計図面に載っていないカーポートがあると、図面通りではないと指摘を受けるのです。
厳密にいうと図面を作り直して、再度提出する必要があります。
ただ一般的には、そういった手続きを取らずに、物件引き渡し後にカーポートを設置している場合がほとんどです。
大手パワービルダーのオプション課などは、法令を遵守するためにカーポートの扱いがないケースが多いです。
失敗しない為の対策
完成済みであれば問題ないのですが、まだ建築途中で外構が完成していない場合は、イメージしている外構と、実際の外構に差があるのかどうか、外構図面を必ず確認するようにしましょう。
建売住宅の場合はほとんどの場合、外構の図面が作成されています。
もし、外構の図面が無い場合は植栽や、ガレージ部分の土間打ち等気になる箇所についてきっちりと確認しておきましょう。
特に隣との間にフェンスが設置されると思い込んでいて、完成してみたら低いブロックだけでフェンスが設置されていなかったというケースで、お客様から説明不足だという事で揉めてしまうケースをよく耳にします。
ですので、外構が未完成の場合は必ず完成時の状況を確認しておくようにしましょう。
もし外構図面と自信が理想とする外構の仕上がりが違った場合等は、駐車スペースの土間打ちや砂利敷きなどの必要となる費用の見積もりを取っておきましょう。
最初から検討するのがおすすめ!よく追加されるオプションとは
パワービルダーの外構は、通常の使用には支障がないですが、快適に生活しようと思うと少し手を加える必要があります。
良くお客様が追加で工事しているものを紹介します。
砂利
パワービルダーの外構は、駐車スペース以外は基本的に土となりますので、夏場になると雑草が伸びてきて、処理が大変になります。
そうならないために、防草シートを敷いて、その上に砂利を敷き詰める方がとても多いです。
芝生と違い枯れることもありませんし、基本的にメンテナンスフリーなのが人気の理由のようです。
ちなみに価格は、パワービルダーのオプション課に注文すると10㎡までで60,000円ほどかかってきます。
自分で敷くことも可能ですが、広さによってはとんでもない量の砂利が必要になりますので、業者に任せるのもありかも知れません。
ちなみに、砂利に関しては完成後に頼んでも費用も手間も変わりませんので、ゆっくり考えても大丈夫です。
カーポート
これも設置する方が多いです。
カーポートがあることによって車の塗装を保護したりできますし、雨の日は重宝します。
最近ですと電動自転車も高額ですので、過去には、車は使わないけど電動自転車2台停めるために設置するという方もいらっしゃいました。
まとめ
今回は建売住宅の外構についてお話ししました。
内見の際の等はつい建物にばかり注意が向きがちですが、外構についてもしっかりと確認する様にしましょう。