新築戸建ての引き渡し時の諸注意!(内覧について)
知らない方も結構いるのですが、新築一戸建てを購入した後、引き渡し前に売主・買主・仲介担当者の3者が集まって「内覧会」が行われます。
今回はこの内覧会で行われる事の内容や、内覧会時の注意点などについて詳しくお話ししていきたいと思います。
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新築一戸建ての内覧会とは
内覧会は、売買契約締結後引き渡しの約二週間前行われ、買主・売主・仲介会社の担当が集まって、建物の傷や汚れ不具合のチェック、そして隣地との境界の確認等を行います。
所要時間は大体1時間程で、指摘箇所が多いと2時間以上かかることもあります。
ここが引き渡し前の最後の物件のチェックになりますので、気になる点などを残さないように注意して、物件をチェックする必要があります。
内覧会のチェックポイント
ここでは、内覧会の時にチェックすべきポイントを紹介します。
建物の傷や汚れ
これが主なチェックになります。
販売期間中についた傷や汚れを、念入りにチェックしましょう。
壁紙の傷や隙間は意外と、素人が直しても目立たないことがありますが、床に関してはプロでないと補修跡が目立ってしまいますので、特に床は念入りにチェックしましょう。
建具(ドアやふすま)の動き
ドアやふすまを一通り動かして、動きにおかしなところが無いかチェックしましょう。
もし、ドアの動きが悪かったり、異音がする時は調整して直してももらいましょう。
窓の動き
窓も全部開閉してチェックしましょう。
意外と開閉時に音鳴りが発生していることも多いです。
点検口の位置
天井裏の点検口や、床下の点検口が必ず設けられていますので、位置を把握しておきましょう。
売主の定期点検が行われる場合は、そこから天井裏や床下をチェックします。
外壁の傷や汚れ
建物の中だけでなく、外観についても同様にチェックしましょう。
多少の汚れは仕方がないこともありますが、傷などは指摘して補修してもらいましょう。
隣地との境界
これはかなり大事なポイントですので、必ず押さえておきましょう。
隣地との境界にフェンスが設置されている時は、どちらかの所有か共有になりますので、ここも忘れずにチェックが必要です。
隣地との越境物
隣地から屋根や雨樋、塀の一部がはみ出ていないか、植木が敷地内に伸びていないか。その逆もありますので、越境物は必ず確認しておきましょう。
植木などのすぐに処置できる越境に関しては、引き渡しまでに解消してもらうようにしましょう。
内覧会の注意事項
内覧会の時に指摘をした箇所に関しては、もちろん無償で補修が行われますが、その時に指摘をしなかった箇所について後日補修を希望した場合、原則的に有償での対応となる場合が多いです。
基本的に内覧会時の指摘箇所は引き渡しまでに補修が行われます。
ただ、材料の発注が必要な場合や、年度末等の繁忙期は間に合わない場合があります。
その場合は、引き渡し後に補修が行われます。
売主にもよりますが、補修の可否・補修の仕方は売主に一任されます。
例えばリビングの壁紙の一部に傷があった場合、リビング一面の壁紙を張り替えるように希望しても、ほとんどの場合は部分補修となります。
プロによる住宅診断(ホームインスペクション) は必要か?
内覧会時に建築士による同行を検討している方もいらっしゃると思います。
費用は大体5~15万円くらいかかってきます。
プロによる診断をしてもらう事によって安心を得るという点では、選択肢としてあってもいいかなとは思います。
その場合、内覧会前にホームインスペクションを行う事を売主側に伝えておきましょう。
所要時間も3~4時間以上はかかりますし、売主側の施工担当者にも立ち合いをお願いしておかないと、建築士の質問にスムーズに対応できません。
ただ、現在の新築戸建ては設計から完成まで様々な機関に検査を受けて完成していますし、売主による保証もありますから、そこに費用を掛けるかどうかはお客様次第となります。
新築内覧会に起きやすいトラブル2つ
内覧会の時に起きやすいトラブルは次の二つです。
指摘箇所が補修されていない
指摘したはずの箇所が引き渡し時にそのままになっているケースです。
売主の担当の対応次第では、補修は有償になる場合もあります。
後々揉めないためにも、必ず内覧会時に作成されるチェックシート(傷などの指摘箇所を記入した図面)の控えをもらうようにしましょう。
傷や汚れのチェックもれ
これが一番多いのですが、内覧会時の傷や汚れのチェック漏れがあり、引き渡し後に傷や汚れがあることに気づいた場合、追加の補修を頼むと有償になる事がほとんどなのですが(契約時にも、やはり新築一戸建てなので何とか無料で直して欲しいというお客様が多く、売主との間で揉めることがあります。
まとめ
今回は新築購入時の内覧会についてお話ししました。
内覧時のチェック漏れにより、後々トラブルになる可能性もあります。
引渡し前最後の確認となりますので、家族でしっかりと確認をするようにしましょう。