建売住宅購入後に後悔しないために、気を付けるべき3つのこと




かなり久々のブログ更新になります。

今回は新築の建売住宅を購入した後に、

「こんなはずじゃなかった。」

「思っていたのと違う」

と後悔しないために気を付けるべき事についてお話しします。


建売住宅とは

建売住宅とは、その名の通り建物を建ててから販売する住宅で、建築中にも販売を行いますが基本的に建物が完成している新築物件の事を指します。

TVCM等でおなじみの飯田グループホールディングス(株式会社飯田産業・アーネストワン株式会社・一建設株式会社等のグループ会社)などが、建売販売業者として有名です。

建売住宅のメリット

建売住宅のメリットは大きく分けて3つあります。

販売価格が安い


販売価格が安い理由は、大量に資材を仕入れて同じ規格で建築を行う事によって、仕入れ価格や建築期間などのコストを徹底的にカットすることによって実現しています。

ですので、周辺の新築物件と比べて比較的安価で販売されるケースが多いです。

入居までが早い


すでに完成していますので、完成物件であれば早ければ契約から3週間、平均で1か月で引き渡し(入居可能)となります。

売主も引き渡しを早く行い、次の現場へ移行したいので、引き渡しまでの段取りも非常にスムーズです。
月初に住宅購入を決めて、月末に新築に引っ越しているという方も実際にいらっしゃいます。

また、注文住宅には付き物の打ち合わせも必要がありませんので、お仕事で忙しい方には向いているといえるでしょう。

完成物件を見る事が出来るので、イメージをつかみやすい。


これはそのままですね。

実際に完成している実物を見て決める事が出来るので、後でイメージと違ったという事は起こりにくいです。

ただ、内覧する時は家具も何もないケースがほとんどですので、家具を設置して生活を初めると、思っていたより狭いという方はいらっしゃいます。


建売住宅のデメリット

契約から引き渡しまでのスケジュールがタイト


先ほども書きましたが、建売住宅は早期に完売を目指していますので、契約から引き渡しまでのスケジュールが非常にタイトです。

それがメリットとなる方もいれば、銀行に行く時間などが取りづらい方にとってはデメリットとなります。

また、利用できる金融機関もスケジュールの関係で制限されてしまうケースも出てきます。

最近、ネット銀行の住宅ローンの利用を検討されるお客様が多いですが、店舗がある銀行と比べて、手続きに非常に時間がかかってしまう為、建売住宅の完成物件の場合、引き渡しまでに間に合わなくなる場合が多く、ネット銀行の利用をあきらめる方も多いです。

周りの家と同じ外観の家が多い


建売住宅は建材を大量仕入れして、同じ規格で建築を行う事でコストを徹底的にカットしています。

ですので、家の外観や間取りなどはどうしても同じようなものが多くなってしまいます。

不動産業者や、建築業者が一目見れば建売住宅と分かる見た目の家も非常に多いです。

ご自身のこだわりや個性を外観に活かしたいというには向いていないといえるでしょう。

床暖房などの設備が付いていない


建売住宅は必要最低限の設備は付いていますが、床暖房や太陽光パネルなどの豪華設備は付いていない物件がほとんどです。

そういった設備が生活していく上で必要な方は、オプション工事を頼んで施工してもらう事となり、当初の予算よりかなり高くついてしまう事となってしまいます。

また、外構についても物件によっては家の横や裏は砂利やコンクリートではなく土のままであったり、植栽もない事も珍しくありません。

こちらに関しても好みの外構にするには追加費用が必要となってきます。

建売住宅購入後の後悔事例

購入後、同じ分譲地の販売価格が安くなってしまった

2区画以上の分譲地の場合、どの区画を購入するのか非常に悩みますよね。

本当は角地が欲しいけど予算の関係上泣く泣く北向きの安い区画にした、なんていう方も珍しくありません。

しかし、建売住宅は短期間で販売・引き渡しまでを完了させることを重視していますので、ある一定の期間物件が売れ残った場合、価格の改定(いわゆる値引き)を行います。

それによって、本当は欲しかったけどあきらめた区画が、自分の購入した区画よりも安くなってしまった、なんていう事も起こり得ます。

タイミングによるものなので、理解は出来ますが何となくすごく損した気分になってしまいますよね。

個性が無い建物で後悔


注文住宅と悩んだ結果、予算を重視して建売住宅を契約、いざ生活を開始してみると、周りには同じような外観の家が並び、設備面ももっとグレードが欲しいと後悔。

デザインや、設備面に強いこだわりを持っている方には、建売住宅では満足できないかも知れません。

一回購入してしまうと中々買い替えるという事は出来ませんので、そういったこだわりが強い方は注文住宅を購入した方が良いかも知れません。

施工の質が悪い


これは建売住宅であっても、有名なハウスメーカーの注文住宅であっても起こりうることではあります。

どのような設計の建物でも、最終的には人の手で作られます。

人がすることなのでどうしてもミスが生じてきます。

施工の日程がタイトな建売住宅の場合、チェックにかける時間もどうしても短くなってしまいますので、見落としてしまう可能性はあるかもしれません。

しかし、契約後の内覧会で実際にチェックする事が可能ですし、建物の10年保証や無料のアフター点検などがありますので、そこまで心配する必要はないかも知れません。


後悔しないためにするべき3つの事

完成物件なので、現地の確認をきっちりと行う

建売住宅のほとんどは完成しておりますので、実際の建物を内覧することが可能です。

ですが、内覧の時はマイホームの夢に舞い上がってしまい細かいところまで見ていない方も多いです。

収納の数やサイズ、付いている設備、見落としがちな外観や外構、もしまだ工事中であれば、平面図・立面図・外構図面を確認しておきましょう。

建具の色などについても仕様書を見せてもらえば確認することが出来ます。

もし、購入申込前に確認したい箇所があれば、申込を行う前にもう一度落ち着いて物件を内覧して、不安材料をなくしてから購入も仕込みを行うようにしましょう。

資金計画をきっちり行う

マイホームを購入するにあたって一番大事と言ってもいい「資金計画」

ここをきっちりとしておかないと、最悪の場合せっかく購入したマイホームを手放さなければいけなくなってしまう場合もあります。

建売住宅は網戸もオプションになっている物件も多いので、必要になるオプション工事費用についても見積もりを取るようにしましょう。

月々に返済可能な金額から、繰り上げ返済、ローンを組む銀行からローンの借り方迄決める事はたくさんあります。

ほとんどの方が住宅ローンの利用が初めてだと思いますので、信用できる不動産会社に相談されることをお勧めします。

また物件の購入に必要な金額も、物件価格だけではなく、住宅ローンにかかる費用、登記費用、固定資産税の清算金、不動産会社によっては仲介手数料や住宅ローン代行費用なども必要になってきます。

まずは不動産会社に資金計画を作成してもらい、確認を行い、削ることが出来る費用は無いか等確認する様にしましょう。

マイホームの購入は一期一会、購入後は情報を調べないようにする


マイホームを探している時に、希望のエリア・条件で販売されている物件があるかどうかは本当にタイミングによってきます。

タイミングの良い方はすぐに見つかりますが、条件が限定される方は何年も探し続ける事になります。

購入後してから、もっと希望の条件に近い物件が出る事もあるでしょうし、安い物件も出る事があるかもしれません。

しかし、新生活を始めてからそういった情報を収集しても何のメリットもないどころか、

「やっぱり、もっと待てばよかった。」

「この物件は買うべきじゃなかった。」

とマイナスな考えが浮かぶだけですので、物件を購入してからそういった情報は一切見ない事をおススメします。

後ろ向きな情報を集めるのではなく、購入した物件について家族がよりよく生活できる情報を集める方が絶対良いと思います。

まとめ

今回は「建売住宅購入後に後悔しないために、気を付けるべき3つのこと」というテーマについてお話ししました。

以前にも同じようなテーマの記事を書いておりますが、今回は建売住宅に絞ってお話しさせて頂きました。

皆様の住宅購入のお役に立てれば幸いです。