新築一戸建てにかかる固定資産税についてお話しします




今回は新築一戸建てを購入した後に毎年支払わなければならない「固定資産税」についてのお話しです。


いつから支払わなければいけないのか、いくら位支払わなければいけないのか等、詳しくお話ししていきます。

固定資産税とは



固定資産税とは固定資産(土地・家屋)を所有している人に、その固定資産の評価額に応じて賦課される税金の事です。


固定資産税は、1月1日時点の所有者に毎年賦課されます。


毎年4月~5月頃に納付書が届きますので、それで納付を行います。

固定資産税の算出方法

固定資産税課税標準額×1.4%
都市計画税課税標準額×0.3%



この計算式で固定資産税を算出することができます。

都市計画税とは市街化地域に存在する土地や家屋にプラスして賦課される税金の事です。

固定資産税の減税について



上の計算方式で固定資産税を計算するとかなりの高額になるのですが、新築一戸建てを購入した時には税率が軽減される特例があります。

住宅用地の特例


区分固定資産税の課税標準額都市計画税の課税標準額
小規模住宅用地評価額の6分の1評価額の3分の1
一般の住宅用地評価額の3分の1 評価額の3分の2


小規模住宅用地とは200㎡までの土地のことを言います。
一般の住宅用地とは200㎡を越えて床面積の10倍までの土地のことを言います。
10倍を超える部分の土地については、住宅用地の特例はありません。
1月1日の時点で建物を建設中の場合でも、一定の以上を満たせば特例を受けることができます。

新築住宅(建物)の減額


新築された住宅用の家屋にかかる固定資産税については、一定の要件にあてはまる場合に、住宅部分(120平方メートルまでの部分に限ります)の税額の2分の1の額が減額されます(都市計画税を除きます。)


床面積要件
50㎡以上280㎡以下(一戸建て以外の賃貸住宅の場合は40㎡以上)

居住割合・・・居住部分の割合が2分の1以上であること

減額される期間
3階建て以上の大家住宅・準耐火住宅・・・・新築後5年
上記以外の住宅・・・・新築後3年間

3,000万円の新築にかかる固定資産税のシミュレーション


実際に3,000万円の新築一戸建てを購入した場合、固定資産税がいくらかかるのかシミュレーションしてみましょう。

<物件情報>

  • 新築一戸建て購入価格3,000万円(土地1,800万円、建物1,200万円)
  • 固定資産税評価額(土地1,300万円、建物800万円)
  • 居住用で市街化区域にあり、土地面積は100㎡、建物面積は100㎡)
  • 2019年12月に入居予定

土地

固定資産税


1,300万円 × 1/6 = 2,166,666円(課税標準額)
2,166,666円 × 1.4% =30,333円

都市計画税


1300万円 × 1/3 = 4,333,333円(課税標準額)
4,333,333円 × 0.3% =12,999円

建物

固定資産税


800万円 × 1.4% =112,000円

都市計画税


800万円 × 0.3% =24,000円

これに新築時の減額などを計算して、購入後翌年から5年間の固定資産税を表にしてみました。
(5年間評価額が変わらないものとして算出)

土地の
固定資産税
土地の
都市計画税
建物の
固定資産税
建物の
都市計画税
合計
令和2年 30,333 12,999 56,000円 24,000円 123,332円
令和3年 30,333 12,999 56,000円 24,000円 123,332円
令和4年 30,333 12,999 56,000円 24,000円 123,332円
令和5年 30,333 12,999円 112,000円 24,000円 179,332円
令和6年 30,333 12,999円 112,000円 24,000円 179,332円



4年目からは建物の減税がなくなるので支払金額が多くなります。

新築の固定資産税はいつから支払うのか?


新築一戸建てを購入した場合、いつから固定資産税の支払いをするのでしょうか。

購入年度は日割りで清算


物件の引き渡しを受けた年度は、1月1日段階での所有者である売主に固定資産税の納付書が送られてきます。

ですので、いったん1年分を売主が支払い、引き渡しの時に日割り清算を行います。

引き渡しの日までを売主が、引き渡しの翌日からを買主が負担するのが一般的です。

ちなみにこの計算の起算日は関西は4月1日、関東は1月1日となります。


翌年度以降は直接支払い


引き渡しを受けた翌年以降は、毎年4月ごろに納付書が届くので、それを使って直接納付するようにしましょう。

新築戸建ての固定資産税額調査について



新築戸建てを購入した後、しばらくすると役所から固定資産税の評価額の調査が来ます。


特にこれと言ってすることはなく、図面通りに家が建てられているかの確認がメインとなります。


この時に話した内容によって固定資産税の税額が大きく変わるという事はほぼないので、家の中を掃除だけきちんとして気軽に見てもらいましょう。

まとめ



今回は新築一戸建てを購入した時にかかってくる固定資産税についてお話しをしました。


ものすごい豪邸や大きな土地を買わない限り、払えないような高額な固定資産税が請求されることはありませんが、もし心配ならば検討している物件の土地の評価額を聞いてみましょう。

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